こんにちは。つむぎ養生堂マッサージ処の弘中です。
「最近、腕が上がりにくい」「夜中に肩が痛くて目が覚める」「服を着るのがつらくなってきた」——そんな変化を感じながら、「年のせいかな」「肩こりがひどくなっただけかな」と放置している方はいませんか。
実はその症状、五十肩(肩関節周囲炎)かもしれません。肩こりとは原因も対処法も異なるため、正しく見極めることがとても大切です。
① 五十肩と肩こり、何が違うのか
「肩が痛い」という点では似ていますが、五十肩と肩こりはまったく別の状態です。
🔍 肩こりと五十肩の主な違い
| 項目 | 肩こり | 五十肩 |
|---|---|---|
| 主な原因 | 筋肉の緊張・血行不良 | 関節包・腱の炎症・変性 |
| 痛みの特徴 | 重だるさ・張り感 | 鋭い痛み・夜間に強くなる |
| 腕の動き | 基本的に動かせる | 上げにくい・回せない |
| 夜間痛 | ほとんどない | 強い(睡眠が妨げられる) |
| 経過 | 対処で比較的早く楽になる | 放置すると1〜3年続くことも |
最も大きな違いは「腕が動かせるかどうか」と「夜中に痛みで目が覚めるかどうか」です。肩こりは筋肉の問題ですが、五十肩は関節そのものに炎症が起きている状態です。
② こんな症状があれば五十肩の可能性があります
💬 思い当たることはありますか?
✓ 腕を横に上げると肩に鋭い痛みが走る
✓ 夜中〜明け方に肩が痛くて目が覚める
✓ 髪を洗う・後ろのチャックを締めるのがつらい
✓ 肩を動かすと引っかかる・ゴリゴリする感覚がある
✓ 40〜60代で、最近急に肩の動きが悪くなった
✓ 安静にしていても肩がうずく
2つ以上当てはまる方は、一度ご相談ください。五十肩は早めにケアをはじめる方が、回復までの時間を短くしやすくなります。
⚠️ このような場合は整形外科を受診してください
転んだ・ぶつけたなどの外傷がある場合、腕のしびれが強い場合、急激に悪化している場合は、骨折・腱板断裂などの可能性もあります。まず整形外科でのご確認をおすすめします。
③ 五十肩の3つの進行段階
五十肩には大きく3つの段階があります。今どの段階にいるかによって、適切なケアのアプローチが変わります。
🔥 第1期|炎症期(発症〜数週間)
安静にしていても肩がうずく、夜中の痛みが強い時期です。炎症が強くピークの段階なので、患部を温めたり強くもんだりするのは逆効果になる場合があります。
→ この時期は患部への直接的な強い刺激を避け、炎症を落ち着かせることを優先します
🔒 第2期|拘縮期(数週間〜数ヶ月)
痛みは少し落ち着いてきますが、関節が固まって腕が上がりにくくなる時期です。「痛みは減ったけど動かない」という状態がここに当たります。
→ この時期は周囲の筋肉をほぐしながら、痛みの少ない範囲で関節の動きを取り戻すことが大切です
🌱 第3期|回復期(数ヶ月〜1年以上)
徐々に痛みが軽くなり、腕の動きが戻ってくる時期です。ただし適切なケアをしないと、完全に回復せず可動域が残ってしまうケースもあります。
→ この時期は積極的にほぐしとストレッチを組み合わせ、可動域の回復をサポートします
④ 東洋医学から見た五十肩
東洋医学では五十肩を、気・血の滞りや「痺証(ひしょう)」——つまり気血の流れが阻まれて痛みや動きの制限が生じた状態として捉えます。
加齢とともに腎の力(東洋医学では生命エネルギーの源とされる)が低下すると、筋や腱を養う力が弱まるとも考えられています。肩まわりの気・血の巡りが悪くなり、冷えや過労が重なることで症状が出やすくなるという見方です。
🌿 東洋医学でよく使われるツボ(例)
⑤ 鍼灸でのアプローチ
当院では、まず脈診・腹診で全身の状態を確認した上で、今どの段階にあるかを把握して施術を組み立てます。五十肩は段階によってアプローチが変わるため、一人ひとりの状態を見ながら丁寧に進めることを大切にしています。
🪡 鍼灸でできること
⑥ 自宅でできること・やってはいけないこと
✅ 自宅でできるセルフケア(回復期・拘縮期向け)
❌ 炎症期にやってはいけないこと
・患部を強くもむ・押す(炎症が悪化する場合があります)
・痛みを我慢して無理に腕を動かす
・患部を温める(炎症期は逆効果になる場合があります)
「何をしていいか、何がだめかわからない」という方も多いです。迷ったらLINEで気軽にご相談ください。今の状態をお聞きしてからアドバイスします。
⑦ 当院のメニューご案内
五十肩・肩の痛みのケアには、はり・きゅう・マッサージのメニューが対応しています。初回は30分のカウンセリングで、痛みの段階・可動域・生活習慣をしっかり確認した上で施術を進めます。
🪡 はり・きゅう・マッサージ
施術時間:45分(初回はカウンセリング30分追加)